■特選鉄道旅!列車
かつて「遠くへいきたい」という長寿番組がありました。全国津々浦々まで旅をし、そこには必ず旅人とともに列車の姿がありました。
列車といえば、その種類や躯体の豊富さにも驚きます。
究極の豪華列車のひとつ、有名な「オリエント急行(ロンドン〜ベネチア)」もあれば、わたらせ渓谷鐵道(大間々〜足尾)のトロッコ列車まで、その種類は多種多様です。ちなみにこの二つの列車の乗り心地、比較対象にはなりませんが、それぞれに趣きがあり、根強いファンもいる点も同じ。少しだけ触れてみましょう。
まず憧れのオリエント急行ですが、最盛期の40年代車両を今も使っているあたり、その格式の高さが伺えます。しかしその古さから近代車両の快適さとはほど遠く、音や揺れもそれ相応、社内設備もあまり完備されていないようです。
つまりシンプル。でもその簡素さが近代的ないたれりつくせりの車両とは違った風情と別世界感を醸し出しているところが、旅慣れた人に愛されている所以。
24時間の長旅を食堂車でゆったり最高級フランス料理を堪能しながら額縁の中のアートのような景色に酔いしれる…なんて夢のようですね。
かたや、わたらせ渓谷トロッコ列車、こちらも決して乗り心地がいいとは言えません。
しかも同じくかなりの年代もの。でも紅葉の季節なら最高の景観が味わえるでしょうし、
滝を間近かに見ることのできるところもあったり、渡良瀬川沿いの散策やゴリラ岩を満喫したり。
さらに駅の構内にある列車をそのまま利用したレストランで、フランス料理ならぬおいしい「きのこカレー」を食べたり…これぞ庶民のオリエント急行だ、とは言い過ぎでしょうか。